「イラストでわかるDockerとKubernetes」を読んだ
Twitterで知って、先日たまたま書店で見つけたので買ってみた。
イラストでわかるDockerとKubernetes (Software Design plus)
- 作者:徳永 航平
- 発売日: 2020/12/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
どんな本か??
130ページ程の書籍なので、DockerやKubernetesを普段利用している人であれば1-2時間ほどで読み切れる分量で、題名にある通りイラストや図表が多いので非常に分かりやすい。
DockerやKubernetesの基本的な説明をしつつも、普段あまり意識しない「コンテナランタイム」について焦点を当てていて、コンテナの内部構造やコンテナのライフサイクル(生成から削除まで)について仕組みの面から説明してくれている。
どんな人向けか??
中の仕組みをあまり理解しなくともDockerやKubernetesを利用することはできるが、裏でどんな風にコンテナが作成・削除されているのか仕組みが気になる人には入門書として非常に適していると感じた。
DockerやKubernetesといったコンテナプラットフォームを技術的な側面から深めていきたい方がとっかかりとして読んでみる、また「コンテナランタイム」(CRI/OCIなど)とは何ぞやということを理解したい人にも向いているかもしれない。
最近、KubernetesがDockerを非推奨にするような記事を見かけたけど、それを理解するためにも良いなと思った。
@inductorさんの記事や@jacopenさんの記事を理解するための前提知識、ないしは補完するものとして読んでおいて損はないと思う。
KubernetesのDockershim廃止における開発者の対応 - inductor's blog
Dockerは非推奨じゃないし今すぐ騒ぐのをやめろ - Cloud Penguins
雑感
DockerやKubernetesの中身を知らなくても正しく動いているときには問題ないかもしれないが、何かが起きたときに中の仕組みを知っていると解決できることが多々あると感じている。
すべてを理解して利用することは難しいかもしれないけど、ブラックボックスとして扱わないで、自身の知見というものを深めていきたいと思う。