優れたアウトプットは人を動かす
12月8日(日)に開催されたJuly Tech Festa 2019に参加してきました。
最近の自分の傾向として技術的な領域への関心と共に、チームビルディングやアウトプット、エンジニアとしてのマインドなど非技術的な側面にも興味が出てきました。なので、今回はそのような領域のセッションを中心に参加してきました。
参加してきたのは以下の4つのセッションです。
ただ、今回はGMOペパボ社のP山さんによる基調講演中のhsbt文書が非常に良いなと思ったのでそのことについて書きたいと思います。
「ペパボっぽい」 エンジニアカルチャーを創る 言葉と仕組み - Speaker Deck
hsbt文書とは
基調講演の資料の中では以下のスライドに記載されている文章です。
https://speakerdeck.com/pyama86/pepabotupoi-enziniakarutiyawochuang-ru-yan-xie-toshi-zu-mi?slide=84
別のイベントでP山さんが登壇されたセッションの記事を見ると、@hsbtさんが記述したことからhsbt文書と呼ばれてるそうです。
エンジニアが「優れたアウトプット」をするために必要なこと - ログミーTech
何が自分に刺さったのか
この文書を読んだときにどんな点が自分に刺さったのか考えてみると大きく2つの要因があると思います。
- 評価基準を明確にしている点
- 優れたアウトプットを定義している点
評価基準を明確にしている点
GMOペパボ社が重要視している価値観として「みんなと仲良くすること」というものがある。
この理念に沿った社員の評価を行う際には、他者と協力して何かを成し遂げたということに留まらず、その結果がまた別の良いコミュニケーションを生み出すことでその結果を優れたものとして評価できると明文化している。
つまり、被評価者が通常であれば取りうるコミュニケーションのスコープを大幅に超えて新たなコミュニケーションの連鎖を生み出し、アウトプットを生み出すことができればそれは優れた業績として評価ができると自分は解釈した。
良いなと思ったのがこういった評価基準を明文化し、共有できること自体が非常に価値あるものだと思ったので刺さったのだと思う。
優れたアウトプットを定義している点
hsbt文書の中では
優れたアウトプットというのは「アウトプットによって人に行動を引き起こさせたかどうか」
というように、明文化している。
自分がアウトプットに対して明確な考えを持っていないことにモヤモヤとしたものを感じており、この文章により新しい視点を得たことによってアウトプットに対する認識が明確になったと思う。
振り返って
hsbt文書は優れたアウトプットの大枠を明文化していると思うのだけど、個別具体的な部分までは記述されていない。
これはアウトプットというものが非常にスコープの広い概念であるので仕方のないことだと思う。
ただ、優れたアウトプットというものは人を動かすものであるという認識を常に持ちながら、自身が何かアウトプットする際には、これは人を動かし得るものなのか自問自答しながら行うことでより良いものが生み出されるのではないかと思う。
最初はJTF2019の感想をただ書こうと思ったのだけど、優れたアウトプットに突き動かされた一人として自身のアウトプットとして残してみました。
この文書がまた他の誰かの目に留まってまた別のアクションが生み出されると、この文書を書いた自分としても嬉しい限りです。
最後にJTF2019に関わった全ての人に感謝します。とても楽しい時間でした。ありがとうございます。