【読書メモ】FACTFULNESS
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
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共訳者の上杉周作さんに見覚えがあったので買ってみた本。自分が如何に世界のことを何も知らないということを痛感させられた。
FACTFULNESSとは著者が考えた言葉であり、本書の副題にあるとおり「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」のことを意味している。
10の本能とは以下のことを指している。
- 分断本能
- ネガティブ本能
- 直線本能
- 恐怖本能
- 過大視本能
- パターン化本能
- 宿命本能
- 単純化本能
- 犯人捜し本能
- 焦り本能
一つ一つの詳細やそれにまつわる著者のエピソードについては是非本書を手に取って読んでみて欲しい。
本書では人間の認識や思考の癖について、統計情報をもとに如何にその認識と思考が偏ったものであるのかを示してくれる。しかし、信頼できる情報の取得方法や、取得した情報をもとにどのようにデータを解釈するか、といった具体的な方法については示されていないように思える。
具体的な実践方法については何か他の書籍をあたった方が良いと感じたが、それでもかなりのインパクトを持って自身の認識の偏り、無知を知らせてくれる非常に良い本だった。
日々の生活にて、これらの本能に支配されていないか自身に問いかけていきたいと思う。